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写真・図版
倉庫内に積まれた備蓄米=2025年2月12日午前9時35分、埼玉県内、西岡臣撮影(画像の一部にモザイクをかけています)

 農林水産省は10日、コメの流通の目詰まりを理由とする備蓄米放出に向けた初めての入札を行った。放出を計画する21万トンのうちの15万トンで、そのうちどれだけの量が落札されるのかに注目が集まる。結果は週内にも公表される見通しだ。

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 今回の入札では、2024年産10万トン、23年産5万トンで「まっしぐら」や「こしいぶき」など41品種が売却される。参加できるのは、JA全農をはじめとする大手集荷業者。落札されたコメは、卸売業者を経るなどして、最短で3月末ごろにスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。

 農水省は、競争が過熱して落札額が高騰するのを防ぐため、各業者に応札量の上限をかけ、その合計を15万トンとした。このため、上限まで応札しなかったり、競争に敗れたりして上限まで落札しない業者があれば、全体の落札量が15万トンに達しないことになる。15万トンに届かなければ、11日に追加で応札を受け付ける。

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