名作アニメの主人公の気分が味わえるらしい。そう聞いて2月下旬の朝、赤城山に車を走らせた。目指すは「ハイジのブランコ」だ。
【撮影ワンポイント】赤城山のブランコ
全面結氷した大沼など、ブランコ奥の景色がよく見えるように絞り値を大きくした。青木旅館によると、例年は4月中旬には雪解けが進み、新緑の季節に向かうという(小林正明)
- 【特集】いいね!探訪記
前日まで周囲を覆っていた雪雲は消え、山が姿をみせていた。これは期待できるかもしれない。少女ハイジがアルプスの山々を背に巨大なブランコをこぐ。アニメのオープニングを飾るあの場面に自分の姿を重ね合わせた。
前橋市中心街から車で約1時間の標高1350メートル付近。万延元(1861)年ごろから、ここで宿を提供していたという「青木旅館」から、パウダースノーをかきわけて斜面を登ること約10分の場所に、そのブランコはあった。カルデラ湖の大沼(おの)と主峰・黒檜山(くろびさん)を望める。誰が作ったのだろうか。
旅館を営む青木泰孝さん(7…