「シカゴの記者の心をつかんだ。日米の選手を問わず、あんなに素晴らしい会見は初めて。英語が得意でないはずなのに競争心がある。マウンドと同じ姿を見せていたね」
大リーグ、カブスのクレイグ・カウンセル監督が、そう言って称賛したのは今永昇太(31)の入団会見のことだ。
昨年1月、マイクに向かって「Hey Chicago!」と第一声。会見場の爆笑をさらった。
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2025年シーズンの開幕戦で来日し、14日の最初の記者会見でも報道陣の笑いを誘った。
米国での1年間の生活で変わった部分を問われた。
すると「(自分は)こんなにユーモアのある人間だったのかな、っていうのは自覚している」とちゃめっ気たっぷりに答えてみせた。
後日、東京ドームのフィールド上での囲み取材でオープンマインドになった理由を明かしている。
「僕はいつも自分を何かに置き換える。日本にいるとき、こっちにいた外国人で、じゃあどんな選手が好感を持たれ、受け入れられていたか」
「やっぱり、(異国の)文化を受け入れてなんでもチャレンジしていく、そういう選手が結果以上に受け入れられると思うんです」
「そこはすごく勉強になりましたし、日本(球界)に挑戦する外国人の素晴らしさ、そういったものは感じますね」
今永節は、どこを切り取ってもありきたりな言葉がない。
本人は米国でユーモアのセンスが開花したと感じているようだが、その素養は学生時代からあった。
「あいつは結構度胸があるん…