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米ホワイトハウスで、トランプ米大統領とマクロン仏大統領との会談に同席したルビオ国務長官=2025年2月、ニューヨーク・タイムズ

Rubio Seeks Cease-Fire in Ukraine After Reaching His Own With Musk

 ルビオ国務長官は3月上旬、サウジアラビアとカナダでのいちかばちかの交渉[high-stakes negotiations]に臨む前に、トランプ政権内での地位を固めるための個人的な交渉に従事していた。

 ルビオ氏は、侵略したロシアとの和解をウクライナに促そうと、11日に始まる協議のためサウジアラビアのジッダに飛んだ。ルビオ氏は、G7(主要7カ国)外相会合に出席するため、ジッダからカナダに向かう。

 外遊に出る前の6日、ルビオ氏は、ホワイトハウスであった閣議で、イーロン・マスク氏と激しい応酬を交わした。その後8日夜には、マスク氏とトランプ大統領と夕食をともにした。

 トランプ氏の私邸「マール・ア・ラーゴ」での会食は、トランプ氏の外交をつかさどる閣僚と、テスラとスペースXを経営する大物億万長者との停戦にも等しく、その後、両氏の間ではSNS上で友好的なやりとりが続いた。

 誰がトランプ氏の信認を得ていて誰がそうでないのか、手がかりを求めてトランプ氏の「人格主導[personality-driven]」政権は世界中からつぶさに観察されている。その中にあって、今回の出来事は、多くの海外の外交官や米政府高官が想定していた以上に、ルビオ氏の地位が強固なものである可能性を示唆するものとなった。

  • 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」

政権内での地位固めに躍起のルビオ氏ですが、長年の信念を放棄したように見えるなどとの批判があるようです。NYT記者が、ルビオ氏の立ち位置について解説しています。

 ルビオ氏にしてみれば、歓迎…

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