少人数で演奏する吹奏楽のアンサンブルコンテストで、打楽器が一大勢力となっている。今年の全国大会に進んだ中学・高校の44団体のうち、打楽器のみの演奏が15団体を占める。
管楽器が多く出場する大会で、なぜひときわ存在感を放つようになったのか。
打楽器演奏の「二つの特徴」
マリンバ、ビブラフォンなど7台の鍵盤打楽器にティンパニやドラム、銅鑼(どら)などがずらりと並んだ尼崎双星高校(兵庫県尼崎市)の多目的ホール。3月上旬に訪れると、8人の生徒がいくつもの楽器を掛け持ちしながら演奏していた。
打楽器八重奏で、20日に開かれる全日本アンサンブルコンテストに2年連続で出場する。練習はいつも、自分たちの演奏の録画を見て話し合うことから始まる。
「ここはマリンバと低音で分…