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記者会見に臨む二宮健・刑事部長=2025年3月18日午前11時8分、兵庫県警、小田健司撮影

 14日付で兵庫県警刑事部長に着任した二宮健(たけし)氏(41)が18日、県警で着任の記者会見に臨んだ。県警では、昨年11月の知事選や、斎藤元彦知事らを内部告発した文書に絡んで告訴や告発が相次いでいる。二宮刑事部長は「不偏不党の立場を堅持し、法と証拠に基づき指揮をとる」と話した。

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 東京都出身。東大法学部を卒業後、2007年に警察庁に入庁。今春まで警視庁生活安全部生活安全総務課長を務めた。兵庫県内での勤務は今回が初めて。

 知事選をめぐっては昨年12月、元検事の弁護士らが、斎藤知事とPR会社「メルチュ」(兵庫県西宮市)の社長をそれぞれ公職選挙法違反の買収、被買収の容疑で神戸地検と県警に刑事告発した。

 地検と県警は今年2月、社長の関係先を家宅捜索。違法性の有無を調べている。

 また斎藤知事らを内部告発した文書を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)で委員長を務めた奥谷謙一県議は、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏を名誉毀損(きそん)容疑で刑事告訴している。

 立花氏によると、昨年12月に県警から任意の事情聴取を受け、名誉毀損(きそん)にはあたらないとの認識を説明したという。

 二宮刑事部長は会見で「個別の事件についてお答えすることは差し控えたい」としたうえで、「告訴告発を受理した事件については現在、所要の捜査をしている」と述べた。

 捜査にあたっては「法と証拠に基づいて適切に対処することが必要」との考えも示した。

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