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栃木県鹿沼市議会LRT調査研究議員連盟の設立総会であいさつする増渕靖弘会長(中央)=2025年3月17日、同市、石原剛文撮影

 宇都宮市―栃木県芳賀町間の次世代型路面電車(LRT)の鹿沼市への延伸の可能性を探る「鹿沼市議会LRT調査研究議員連盟」が17日発足した。市議23人全員が参加し、採算性などを調査していくという。

 LRTは2023年8月にJR宇都宮駅東側路線が開業。30年に、同駅西側の県教育会館付近までの「整備区間」の開業を目指しているほか、大谷観光地付近までを「延伸検討区間」と定めている。

 議員連盟は大谷観光地から、東武日光線新鹿沼駅までを含めた鹿沼市内を念頭に、延伸できるか探るという。

 市議会では22年10月、一部市議によるLRTの勉強会が発足。今回発足した議員連盟は、市内への延伸を大谷観光地付近までの延伸と同時並行で進めることも視野に、既存の道路の上だけでなく新たに軌道用の敷地を造ることでのLRT開業の可能性を探るという。

 会長の増渕靖弘市議(66)は、バス路線の減少や人口流出の懸念を挙げ、居住地や通勤の手段について「LRTで宇都宮市の工業団地と1本でつながれば選択肢が増える」と導入に期待する。一方で「導入が前提ではない。現地調査を含めコストや採算を調べ、議員全体の認識を共通にしたい」と話している。

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