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 岡山県新見市のJR伯備線布原駅付近はかつて、D51形蒸気機関車(SL)が3両連なって走る「3重連」の撮影名所として知られた。当時の布原に興味を持った高松市などの鉄道愛好家らが、半世紀前の「3重連ラストラン」の日を精巧に再現したジオラマがこのほど完成した。JR新見駅前にある観光案内所に設置され、「鉄道の町・新見」を盛り上げようとしている。

写真・図版
鉄橋を渡るSL3重連のジオラマ=2025年3月12日午前10時17分、岡山県新見市西方、福家司撮影

 3重連は、石灰石を姫路方面に運ぶための貨物列車で、足立―新見間で1日1回運転されていた。特に、当時は布原信号場だった布原駅付近の鉄橋の上り勾配で迫力ある姿が撮影できるため、全国からファンが訪れていたという。

 ジオラマは、高松市の鉄道カメラマン坪内政美さん(50)が「鉄道の町、新見の町おこしに役立てたい」と発案。高松市などに住む若手の鉄道愛好家らのグループに制作を依頼した。

 グループは17人。何度も現…

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