観光や旅行の情報サイト「北海道じゃらん」が19日朝、不正なアクセスを受け、ホームページの内容が改ざんされた。個人情報の流出も確認され、サイトを運営するリクルート(東京都)が被害状況を調べている。
リクルートによると、午前8時ごろ、サイト上に「サイバー攻撃を実施しました」などと表示され、アクセスできなくなっているのを確認した。
その後、登録ユーザーの一部から「個人情報が流出しました」などと書かれたメールが届いているという問い合わせが相次いだ。メールには、生年月日や電話番号などユーザー本人の個人情報も書かれていたという。
問い合わせは午後4時半までに約300件に上ったという。午後6時時点で、サイトが閲覧できない状態は続いている。
同社は、メールのURLをクリックしたり、電話番号に連絡したりしないよう呼びかけている。
宿泊予約サイト「じゃらんnet」など、リクルートの他のサービスでの被害は無いという。
今回の不正アクセスやメール送信では、英キングス・カレッジ・ロンドン在学中の堀口英利さん(27)が、ネット上で公開している顔写真とメールアドレスが使われた。
電話で朝日新聞の取材に応じた堀口さんは「全く身に覚えがない」。19日朝、北海道じゃらんのユーザーから多数の問い合わせのメールが届いて驚き、日本の警察に相談したという。