パレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃に踏み切ったイスラエルで、ネタニヤフ首相の攻撃の決定に対して、イスラエル国内でも批判の声が上がっている。ガザに残された人質の命を救出する機会よりも、ネタニヤフ政権の安定を優先させたのではないかという疑念があるからだ。
地元メディアによると、商都テルアビブでは18日夜、ガザに拉致された人質の家族らが参加する抗議集会が開かれ、約4万人(主催者発表)が集まった。人質の家族がマイクを手に、「人質の命ではなく、政権維持を選んだ」とネタニヤフ氏の決定を強く批判した。
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人質家族らでつくる団体「人質・行方不明家族フォーラム」は18日、「首相が人質救出を可能にする過程を意図的に破壊したことに衝撃を受けている。怒りと恐怖を感じる」との声明を発表した。
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