Smiley face
「白浜がちゃ」について説明を受ける白浜中の生徒ら=2024年4月18日、和歌山県白浜町、勝部真一撮影
  • 写真・図版

 和歌山県白浜町の魅力を全国に広げようと、中学生たちがご当地カプセルトイ「白浜がちゃ」(仮称)の製作を始めた。自然環境に配慮した素材をテーマに、自由な発想で6種類の商品を考え、今夏にも「がちゃ自販機」を設置する計画だ。

 町立白浜中学校2年生36人が1学期の総合学習の時間を使って取り組む。サポートするのは、持続可能なまちづくりを目的とした地域コミュニティー「白浜コネクトプロジェクト」。映画館・不動産事業などを展開する「オーエス」(本社・大阪市)が呼びかけ、アドベンチャーワールドや南紀白浜エアポートなど同町で活動する六つの企業や団体で構成する。プロジェクトの第1弾となる今回の「がちゃ」は町も協力している。

 18日に第1回の授業があり、「プロジェクト」のメンバーが取り組み内容を発表。生徒らは班分けのために、がちゃ自販機を使って1人ずつカプセルをひき、9班に分かれた。

 さっそく「円月島」や「パンダ」の形のキーホルダーや「白良浜の砂」「パンダの抜け毛」などアイデアを出し合った。西遥流真(はるき)さんは「観光で来る人たちによろこんでもらえる商品を考えたい。こういった授業はとても楽しい」と話していた。

 「白浜がちゃ」は仮称で、今後、名称や自販機4台の設置場所も生徒たちで決める。8月のお盆前の販売開始を目指す。収益の一部は、生徒らが企画するまちづくりイベントなどに活用するという。(勝部真一)

共有