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馬籠太郎さん

 人々の関心や注目を集めることが経済的な価値を生む「アテンション・エコノミー」。広告もその一翼を担っていると考えられるが、デジタル時代の特徴や課題は何か。デジタル広告を手がける「電通デジタル」の馬籠太郎さんに聞きました。

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 アテンション・エコノミーは、広告業界においてはもともと商売の要です。看板や新聞の広告、テレビCMといった従来型の広告でも、アテンションを引くということが商売のもとになっていると言えます。

 ただ、デジタル広告が従来型の広告と違うところは、人々の反応のデータが取れることです。どれくらいの人がクリックしたかとか、動画であればどれくらい表示されていたかとか、ユーザーの属性ごとに細かくリアルタイムで分かります。従来型の広告だと、掲載してから反応が見られるまで割と長かったのですが、デジタル広告はフィードバックがすごく速くなってきたと言えます。

 スマートフォンの普及も大き…

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