福岡県宮若市立小学校で1年生だった男児の給食を担任教諭が減らしたのは体罰にあたるなどとして、男児と両親が県と市に計165万円の損害賠償を求めた訴訟は28日、福岡地裁(日景聡裁判長)で和解が成立した。市が不適切な点があったと認めて謝罪し、解決金20万円を支払う内容という。
原告側代理人によると、市は男児の成長・発達への影響を踏まえ、教諭の行為などに不適切な点があったと認め謝罪。専門的な知見を踏まえて再発防止に努めるともした。原告側は県への請求を放棄した。
和解後の記者会見で、男児の父親は「家に帰って『おなかがすいた』と言っていたときの子どもの気持ちが報われたのでは」と話し、母親は市に対し「再発防止案を公開してほしい」と求めた。
市教育委員会は「和解が成立しているので、それ以上のコメントは差し控える」などとした。
訴状などによると、男児は2…