戦時中の水没事故で183人が死亡した山口県宇部市の海底炭鉱「長生(ちょうせい)炭鉱」に残る遺骨の収集をめざし、市民団体「長生炭鉱の水非常(みずひじょう)を歴史に刻む会」(刻む会)が再開した潜水調査が4日、4日間の日程を終えた。前回と同様、遺骨は見つからなかった。
刻む会は1~4日の調査で、遺骨があると見込む最深部、沖合330メートル付近へのルートを確保しようとした。刻む会が依頼した水中探検家の伊左治佳孝さん(36)や韓国人ダイバー2人が繰り返し潜水した。
坑口の入り口から約250メートル先で落盤があり、それ以上は進めないことがこれまでの調査でわかっている。
今回、伊左治さんらは回り道…