韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)氏の大統領罷免(ひめん)に伴う次期大統領選について、政府は8日の閣議で6月3日に実施することを決めた。日程が固まったことを受け、立候補に向けた動きが加速している。今後、さらに本格化する見通しだ。
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大統領選の日程が決まった直後、ソウル中心部の光化門広場で保守系与党・国民の力の安哲秀(アンチョルス)議員が立候補を表明した。「(党内の)候補者は10人以上と推定される。みな素晴らしい人たちだ」としたうえで、自身が「(最有力と言われる最大野党・共に民主党の)李在明(イジェミョン)(代表)に勝利できる唯一の候補だ」と訴えた。尹氏が非常戒厳を出した後、安氏は与党議員ながら尹氏の弾劾(だんがい)訴追案に賛成した。
尹氏の弾劾(だんがい)訴追・罷免に反対してきた金文洙(キムムンス)氏もこの日、大統領選に立候補するため雇用労働相を辞任した。立候補が予想される顔ぶれの中では尹氏が支持基盤とした強固な保守層に最も受けがよく、「国家的な困難を解決するため出馬しようと思う」と述べた。
選挙運動は5月12日から
国民の力の元代表で、今は保…