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星槎大学大学院准教授の土岐玲奈さん=2025年2月28日午後1時1分、東京都内
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【悩み】高校の不登校、受け皿の情報がない(50代女性・保護者・大阪府)

 高校生の親です。子どもが高校進学後に一時不登校になりました。小・中学校の不登校はよく取り上げられますが、高校進学後や大学は義務教育ではないからか、学校側のサポートは担任によってかなり違います。

 今は頑張って登校していますが、成績が振るわず、担当教師や担任からは「努力が足りない」など、厳しく指導を受けています。不登校だった頃をサボりと捉えておられる様子です。

 義務教育とは違い、欠席日数で留年になるなど、ゆっくり休んでもいられません。学校に合わない生徒は無理して行かない方が良いのでしょうか。だからといって、受け皿の情報も無く、たいへん苦しい毎日です。

教育に関する親子や先生の悩みに答える新コーナー「『学び』の悩み相談室」です。読者の皆さんから寄せられた相談をもとに記者が取材する、双方向性のある内容を目指します。こちらのURLからご投稿ください。(https://forms.office.com/r/6sBtaAQHcg別ウインドウで開きます別ウインドウで開きます)

【回答者】星槎大学大学院准教授 土岐玲奈さん

 高校生は公立の小・中と比べ、学校への帰属意識は強い傾向があります。自分で選び、入学を勝ち取ったからこそ、手放したくない。でも学校には行けない。相談者さんのお子さんも、そんな相反する気持ちに苦しんでいるのかもしれません。

 実は高校に行かなくても単位…

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