ガス機器大手リンナイは15日、浴室暖房乾燥機約37万台をリコール(無償点検・部品交換)すると発表した。製品内部で経年劣化による発火リスクがあるという。住宅火災につながり、けが人が出た事例があった。リンナイは点検が済むまで、換気以外運転をやめるよう呼びかけている。
対象は2003年8月~20年8月に製造した3機種。温風を浴室内に循環させるファンモーターの内部で、リード線が腐食することで発火するおそれがあるという。
発火事故は19年から25年にかけて7件あり、今年1月には兵庫県で一戸建てが全焼して1人が軽傷を負ったという。それまでの6件の事故では、器具や天井が焼損したが、原因が推定できなかったため、リコールに至らなかったという。
対象製品の中には、東邦ガスと東京ガス、大阪ガスが自社ブランドで販売する製品もある。
リンナイの浴室暖房乾燥機を巡っては、18年にも3万3千台をリコールする事案があった。
対象の製品は同社ホームページで知らせており、一部製品の品番はリモコンの下部でも確認できる。問い合わせはフリーダイヤル(0120・113・531)。