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エクアドル西部オロンで13日、大統領選で勝利宣言をするダニエル・ノボア氏(右)=AFP時事

 南米エクアドルで13日にあった任期満了に伴う大統領選の決選投票で、親米右派の現職ダニエル・ノボア氏(37)が反米左派のルイサ・ゴンザレス氏(47)を破り、再選を決めた。ノボア氏は麻薬密売組織の取り締まりの徹底を訴え、有権者に支持された。

 発表によると、開票率93%時点でノボア氏が55%を得票。エクアドル初の女性大統領を目指したゴンザレス氏は44%にとどまった。

 エクアドルは近年、麻薬密売組織の抗争で治安が悪化。ノボア氏は2023年の就任後、非常事態宣言を発令して街や刑務所に軍隊を配備し、選挙戦では自らの治安対策の成果を強調していた。

 親米のノボア氏は治安回復のために米軍が必要との立場をとる。国際金融情報センターの木下直俊・主任研究員は「ノボア氏は今後、外国軍の駐留を認めるよう憲法の改正を進める可能性がある」と指摘する。

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