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クマの監視のためのセンサーカメラを設置する県の担当者=2025年4月17日午後1時24分、長野県木島平村、北沢祐生撮影

 畑で農作業をしていた長野県木島平村の90代女性が16日にクマに襲われ、背中や腕などにけがをしたことを受け、県は17日、監視用のセンサーカメラ3台を村内に設置した。県などは、隣接する飯山市で9日に男女3人を襲って重軽傷を負わせたクマと同じ個体の可能性もあるとみて追跡している。

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 設置したのは、襲われた現場から東に約1キロの山際。県北信地域振興局林務課と村の職員が、立てた支柱にカメラを取り付けた。動くものに反応して作動し、スマートフォンでリアルタイムで映像を見られ、カメラの向きを変えるなどの遠隔操作もできる。

 近くの道路にはクマとみられる足跡が残っており、そうした痕跡などからクマの移動ルートを推測し、設置場所を決めたという。

 飯山市と木島平村のクマはいずれも体長約1メートルの成獣とみられる。県は飯山市内にも7台のカメラを設置したが、いまのところクマは納まっていないといい、同じ個体が飯山から木島平に移動した可能性も視野に入れている。

 同課の坂口修・鳥獣対策専門員は「周辺では畑などでの作業が増えているので、外出時は音が出るものを持参したり、朝夕の作業は控えたりするなど注意してほしい」と話す。

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