東京電力は17日、福島第一原発2号機の原子炉格納容器内で、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出し装置でつかんだと発表した。試験的取り出しは2回目で、1回目より中心部に近い場所のデブリを持ち上げることに成功。今後、格納容器の外に引き出して回収し、茨城県内の研究施設で分析する予定だ。
- 福島第一原発デブリ、2回目の取り出し始まる 狙いは前回と違う場所
取り出し作業は15日に開始。東電によると、17日に「釣りざお式装置」(全長約22メートル)の先端を格納容器の底部に下ろし、数ミリの黄色っぽい小石状のデブリを持ち上げた。昨年11月に初めて取り出した場所から1~2メートルほど中心部に近い場所にあるデブリで、周囲にはデブリとみられる塊が前回より多くあったという。
今後、数日かけて装置を格納容器から引き出し、デブリの放射線量を確認したうえで専用の容器に入れて回収する。
炉心溶融(メルトダウン)が…