秋田県大仙市の「全国女流花火作家競技大会」が、今夏の開催を休止することになった。18日、実行委員会の関係者が明らかにした。岩手県大船渡市の山林火災を受け、地権者らから開催について同意を得られなかったという。
全国女流花火作家競技大会は、7月の「協和七夕花火」に合わせて開かれてきた。女性花火師の「甲子園」と称され、10回目の去年は秋田のほか、石川や徳島などから出場があった。今年は7月5日の開催予定だった。
大仙市協和船岡地区の会場は山あいの集落の一角にあり、周辺の地権者らが「花火の打ち上げ会場を変更してほしい」と求めたという。
実行委は大会を縮小し、全国女流花火作家競技大会のみの開催も検討。スキー場などに打診したが、いずれも岩手や岡山、愛媛などで発生している山林火災を理由に難色を示されたという。
実行委は「安全には万全を期しているが、地権者から理解を得られなかった。打ち上げ場所の確保が非常に困難な状況になっているが、来年は女性花火師のためにも、なんとか開催したい」としている。