風俗業界で働く女性たちの支援に取り組むNPO法人の前理事長が3月、業界を「卒業」した女性たちを追った新書「風俗嬢のその後」(ちくま新書)を出版した。当事者たちの体験をもとに、風俗の仕事をせざるを得なかった事情や、転機などについて紹介している。
「風俗嬢のその後」に登場するのは、全国各地で「脱ぐ仕事」を経験した13人の女性。様々なきっかけで業界に入り、いまは「第二の人生」を歩んでいる。
ある女性は短大進学後、19歳で風俗へ。別の仕事も掛け持ちして学費をまかないつつ、通信制の4年制大学に編入した。女性は体が弱く、通院費負担が重くのしかかったことも風俗の仕事をせざるを得ない理由だった。
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