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モスクワの大聖堂で2025年4月19日、イースター(復活祭)の礼拝に出席したロシアのプーチン大統領。スプートニク提供=AP

 ウクライナへの全面侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が宣言した30時間の「休戦」は、現地時間21日午前0時(日本時間同午前6時)に終わった。この間にミサイルは使われなかったが、地上での戦闘はやまなかったとみられる。

 休戦は、キリスト教の「復活祭」(イースター、ロシア語ではパスハ)にあたる20日に合わせたもの。トランプ米政権は当初、この日までに停戦の道筋をつけたい意向があったとされ、プーチン氏の休戦宣言はトランプ氏にロシアの「平和的な姿勢」を示す狙いがあったとみられる。

 ウクライナ空軍によると、30時間のうちにロシア軍のミサイル発射は確認されなかったものの、ゼレンスキー大統領は20日の24時間で、休戦違反が「2935回」に及んだと指摘。地上の前線ではウクライナ軍の陣地に対して1882回の砲撃があり、ドローン(無人機)も950回使われたと訴えた。

 一方、ロシア国防省は21日…

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