ウクライナへの全面侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が宣言した30時間の「休戦」は、現地時間21日午前0時(日本時間同午前6時)に終わった。この間にミサイルは使われなかったが、地上での戦闘はやまなかったとみられる。
休戦は、キリスト教の「復活祭」(イースター、ロシア語ではパスハ)にあたる20日に合わせたもの。トランプ米政権は当初、この日までに停戦の道筋をつけたい意向があったとされ、プーチン氏の休戦宣言はトランプ氏にロシアの「平和的な姿勢」を示す狙いがあったとみられる。
ウクライナ空軍によると、30時間のうちにロシア軍のミサイル発射は確認されなかったものの、ゼレンスキー大統領は20日の24時間で、休戦違反が「2935回」に及んだと指摘。地上の前線ではウクライナ軍の陣地に対して1882回の砲撃があり、ドローン(無人機)も950回使われたと訴えた。
一方、ロシア国防省は21日…