東京都青梅市がドイツの姉妹都市の名前をつけ、地元酒店などで販売していたワイン「ボッパルトの雫(しずく)」の名称が、使えなくなっていたことが分かった。産地以外の地名を酒の名称に表示できない、国税庁のルールに引っかかった。規制抵触による名称の変更は2回目。市は「これ以上、変えなくていい名前を」と新名称を公募している。
市は1980年代、姉妹都市のドイツ・ボッパルト市から贈られた木のブドウを使ってワインの製造を開始。98年度に公募で「おうめワイン・ボッパルトの雫」と命名した。
しかし、2018年に商品名に使った地名とブドウの産地、醸造地が近くになければならないことなどを定めた「果実酒等の製法品質表示基準」が施行。「おうめワイン」という言葉が使えなくなった。ブドウは青梅産だったが、醸造場が山梨県などだったためだ。
ただ、ボッパルトは残った…