マキタが生産する、ボルトやナットを脱着するのに用いる電動工具。トルクの大きさを売りにする=同社提供 電動工具で国内最大手のマキタ(愛知県安城市)が、米国が中国にかける累計145%の追加関税によってサプライチェーン(供給網)の再編を迫られている。米国向け製品の6割を中国で生産していたが、現状の関税率が維持される限りは全面停止する。 28日の決算会見で方針を明らかにした。 関税政策と税率の動向を見ながら欧州やタイなどの工場での代替生産を見込むものの、米国での売り上げが大きく減ることは避けがたい模様だ。 関税分を上乗せすれば、販売数量「ゼロになる」 米国が中国に課した関税を現…