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訪米の出発前に記者会見する拉致被害者家族会の横田拓也代表(左端)、飯塚耕一郎事務局長(右から2人目)たち=2025年4月29日午前9時4分、東京都大田区、北野隆一撮影
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 北朝鮮による拉致被害者の家族会や国会議員ら約10人が29日朝、米国に出発した。第2次トランプ政権下では初めての訪米で、米政府関係者や議員らに拉致問題解決の協力を訴え、5月4日に帰国する。

 羽田空港であった出発前の記者会見で、拉致被害者・横田めぐみさんの弟の横田拓也・家族会代表(56)は「親の世代が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国を実現させるため、日米の協力が必要だと伝えたい」と話した。

 また、トランプ大統領が第1次政権時に家族会と複数回面会したことに触れ、「大統領の心には拉致問題、北朝鮮の人権侵害問題はかなり強く刻み込まれているのではないか。あらためて忘れてはならない問題だと伝えたい」と語った。

 田口八重子さんの長男の飯塚耕一郎事務局長(48)は「拉致問題を必ず、(米朝間の)交渉の場にあげるよう伝えたい」と話した。

 未帰国の拉致被害者の親世代は、今年2月に拉致被害者・有本恵子さんの父・明弘さんが亡くなり、存命なのはめぐみさんの母・早紀江さん(89)のみとなっている。

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