Smiley face

 第2次トランプ政権の発足から100日。世界を揺さぶり続けてきた100日を、「内政」「外交」「関税・通商」の分野ごとに、首都ワシントンに駐在する3人の記者の目線で振り返ります。

写真・図版
トランプ大統領就任 記者が見た100日

【経済編】

 トランプ大統領の就任1週間後の今年1月末、私はカナダの国境の町ウィンザーにいた。凍結した川の対岸には自動車の街、米デトロイトが見える。幅1キロに満たないその川には、完成間近の白いつり橋が架かっていた。

 今秋に全線開通するこの真新しい巨大構造物は、文字通り両国の貿易の「架け橋」となるはずだった。だがそんな希望は、この100日間ですっかり暗転した。

 米国とカナダは1965年…

共有