5月7日実施のローマ教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」に向けて、ローマ・カトリック教会の高位聖職者にあたる枢機卿たちが会議を重ねている。29日にはフランシスコ教皇の死去から6回目となる会議が開かれた。教皇を選ぶ枢機卿の出身地が多様化するなか、投票先を判断する議論に時間が必要との見方も出ている。
- 次のローマ教皇、誰が有力? アジア・アフリカから選出の可能性も
ローマ教皇庁(バチカン)の発表によると、29日の会議ではコンクラーベ当日の予定が決まった。枢機卿たちは同日午前10時にバチカンのサンピエトロ大聖堂でミサを行った後、午後4時半にミケランジェロのフレスコ画「最後の審判」で有名なシスティーナ礼拝堂に入り、1回目の投票に臨む。
投票権を持つ80歳未満の枢機卿135人のうち、この日の会議には124人が出席。健康上の理由で2人がコンクラーベを欠席することが伝えられた。投票当日までにコンクラーベに参加する枢機卿の人数はまだ変わる可能性がある。
28日の5回目の会議では他…