6月3日の韓国大統領選に向け、保守系与党・国民の力は5月3日、党の公認候補に金文洙（キムムンス）前雇用労働相（73）を選んだ。保守系からは韓悳洙前（ハンドクス）首相も2日に立候補を表明している。世論調査でトップを走る進歩（革新）系最大野党・共に民主党の李在明（イジェミョン）前代表に対抗するには保守系候補の一本化が不可欠とみられ、一本化に積極的な発言をしてきた金氏が与党候補になったことで動きが加速する可能性がある。
金氏は受諾演説で、李氏の大統領就任を防ぐためなら「どんな勢力とも強力な連帯を構築する」と述べた。
与党の公認候補は3日にソウル近郊の京畿道高陽市で開かれた党大会で発表された。公認候補を決める予備選には11人が届け出たが、書類審査や世論調査、党員投票で金氏と韓東勲（ハンドンフン）前代表の2人に絞り込まれ、党員投票と世論調査による決選を金氏が56・53%の得票で制した。
金氏と韓東勲氏は、非常戒厳…
