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2025年5月3日、オーストラリアの最大都市シドニーで勝利演説するアルバニージー首相=ロイター
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 オーストラリアの総選挙が3日投開票され、アルバニージー首相率いる与党・労働党の単独過半数獲得が確実となり、政権を維持する見通しとなった。公共放送ABCが同日夜伝えた。最大の争点となった国内の経済対策のほか、米国のトランプ政権の「相互関税」を含む経済・安全保障両面での対米交渉など、新政権の課題は山積している状態だ。

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 ABCはまた、野党・保守連合(自由党・国民党)を率いる元国防相のダットン氏が自身の選挙区で落選確実となったと伝えた。同氏は同日夜の演説でアルバニージー氏に電話で祝意を伝えたことを明らかにした上で「この結果の責任は全て私にある」と敗北を認めた。アルバニージー氏も支持者に向けて演説し「政府の大きな責任を再確認し、豪州の未来を築く仕事に戻る」と述べた。

 労働党は前回総選挙の2022年、9年ぶりに当時のモリソン首相率いる保守連合から政権を奪還。解散前の下院(新定数150)は労働党が77議席、保守連合が53議席だった。今回の総選挙では国内の経済対策が主な争点となった。

 選挙戦前の世論調査では、ア…

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