6月3日の韓国大統領選に向け、保守系与党・国民の力の公認候補の金文洙(キムムンス)前雇用労働相と、無所属での立候補を表明した韓悳洙(ハンドクス)前首相の候補一本化をめぐる議論が本格化している。支持率で引き離されている最大野党の公認候補に対抗するためだが、思惑の違いや温度差も表面化しており、早期に合意にこぎつけられるかが焦点になっている。
国民の力は4日、一本化を推進する組織を選挙対策委員会の中に設置することを決め、人選などを固めたうえで韓氏側と交渉していくとした。だが、一本化に前向きな姿勢を示してきた金氏は3日に党の公認候補に選ばれた後は、保守系野党の候補らも含んだより幅広い一本化の必要性を強調し、韓氏との一本化をあまり急がない姿勢を示しており、早急な一本化を求める声に反発もみせているという。
金氏の側近は5日、一本化の交渉は金氏の主導で行われるべきだと述べた。韓国メディアは、世論調査で韓氏にリードされている金氏が、支持率を引き上げる時間を確保する狙いがあるとも指摘しており、主導権を握るための戦略とみられている。
一方、韓氏側はできるだけ早…