(5日、神奈川県高校野球春季大会準決勝 横浜7―2相洋)
三回裏無死一塁、相洋の末野洸之介選手(2年)が直球を振り切ると、打球は横浜スタジアムのレフトスタンドに飛び込んだ。球場には、大きな歓声が沸いた。
春の選抜でも投げた横浜の山脇悠陽投手(3年)からの一発に「最高でした」。公式戦では初めてのホームランだった。
野球を始めたのは、小学1年生のとき。高校では、親元を離れ寮生活に。慣れない環境や練習量の多さから「やめたいな」と思った。でも、寮までの帰り道、2学年上の先輩が「お前ならできるよ」と励ましてくれた。この言葉を支えに練習に取り組んできた。
「全国レベルの相手に食らいつくことができた。この負けは決してネガティブなものではない。夏はリベンジしたい」