ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産に登録されている国内5地域の市町村や団体でつくる「世界自然遺産5地域会議」のパネル討論会が6日、大阪・関西万博の会場であった。自然環境の保護と地元住民の暮らしの両立を目指す日本の試みを国内外に発信した。
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同会議は、1993年に国内で初めて世界自然遺産に登録された屋久島(鹿児島県)と白神山地(青森県、秋田県)をはじめ、知床(北海道)や小笠原諸島(東京都)、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県、沖縄県)――の5地域の関連23自治体や団体で構成する。
パネル討論会では、開拓跡地を買い取り、原生林を再生する「しれとこ100平方メートル運動」で知られる知床財団の山本幸さんらが登壇。動植物や景観とともに地元住民の暮らしを守りつつ、観光客を受け入れてきた実績や課題を報告した。
山本さんは、知床の生態系を…