MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)は26日、傘下の三井住友海上火災保険社長の船曳真一郎氏(63)がHD社長に昇格すると発表した。三井住友海上の社長も兼務する。原典之社長(68)は代表権のない会長に退く。6月下旬の株主総会を経て正式に決める。
MS&ADの社長交代は4年ぶり。三井住友海上の出身者が4代連続でHDのトップとなる。柄沢康喜会長は退任する
損保業界では企業向け共同保険でのカルテル疑惑が昨年に発覚。大手4損保は金融庁から業務改善命令を受け、今年2月に改善計画を策定し、長年の慣行や組織体制の見直しを図っている。船曳氏がHD社長も兼務することで改革を加速させる。
船曳氏は26日に開いた会見…