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出羽三山の羽黒山参籠(さんろう)所「斎館」で提供される10品コースの精進料理。外内島キュウリのつくだ煮(中列右端)、ずいきのごまみそあえ(下列右端)など在来作物を使った料理も並ぶ=2024年9月18日、山形県鶴岡市
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 よりよい腸内細菌を持つ「ドナー」(提供者)を求め、順天堂大などのベンチャー企業が、うんちを提供する「献便」の国内初の専用施設を山形県鶴岡市に設けた。難病「潰瘍(かいよう)性大腸炎」などの治療薬の開発をめざす。

 市内のサイエンスパークに4月24日にオープンした「つるおか献便ルーム」は、順大や慶応大、東京科学大の3大学による「メタジェンセラピューティクス」(同市)が運営する。「流れない」献便専用のトイレ3室と、排便までの時間をゆっくり過ごすための休憩スペースを設ける。

 人の腸内細菌は約1千種類があるとされ、その絶妙なバランスで消化吸収や排便の促進、免疫調整など健康を維持するための働きをする。同社によると、抗菌薬(抗生物質)の過剰使用や動物性たんぱく質・脂質を取りすぎると健康な腸内細菌が失われ、様々な病気が引き起こされるという。

庄内の食文化、「最高の腸内細菌」育む

 現在、健康な腸内細菌を患者に移植し、腸内環境を良好な状態にする治療の研究が国内で進められている。同社は、うんちを原材料にした薬の研究開発に取り組んでいる。

 健康な腸内細菌を求め、目を…

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