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【将棋名人戦中継】藤井聡太名人ー永瀬拓矢九段 対局再開、激闘をライブで【第83期将棋名人戦第3局2日目】(ライブ中継終了後、アーカイブはユーチューブ「囲碁将棋TV」メンバー限定になります)

 藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第83期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第3局が10日、大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港で前日から指し継がれる。

  • 【1日目詳報】藤井聡太名人に多い選択肢 解説の豊島将之九段「後手持ち」

 研究パートナーでもある両者のタイトル戦。藤井名人は3連覇を、初挑戦の永瀬九段は初の名人位を懸ける。開幕2連勝の名人は一気の王手を狙い、挑戦者は反撃の1勝を目指す。

 1日目は藤井名人の2手目△3四歩から雁木模様に。技の応酬の後、相矢倉の戦いになった。重厚な進行の中、52手目を藤井名人が封じた。持ち時間は各9時間で、1日目の消費時間は先手が3時間44分、後手4時間25分。対局は10日午前9時に再開され、夜には決着する見込みだ。

 立会人は福崎文吾九段(65)。朝日新聞副立会人兼解説者は豊島将之九段(35)。大盤解説は大橋貴洸七段(32)と出口若武六段(30)。聞き手は加藤桃子女流四段(30)。記録係は関祐人三段、戸川悠二郎三段が務める。

 第3局の模様を決着までタイムラインで徹底詳報する。

写真・図版
対局前、藤井聡太名人の顔は鬼気迫る青白さだった=2025年5月10日午前8時55分、大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港、菊池康全撮影

13:00

対局再開

 1時間の昼食休憩が終わり、対局が再開した。手番の藤井名人はまもなく、62手目△9五歩を着手した。

12:00

大阪対局、2日目の勝負メシ

 正午になり、2日目の昼食休憩に入った。午後1時に再開する。

 藤井名人の昼食は、「犬鳴豚の角煮重」と「泉佐野魚介のちゃんぽん」。角煮重には地元特産豚の柔らかい角煮が何枚も載っていて、ボリューム満点。ちゃんぽんはあっさり味という。

写真・図版
藤井聡太名人は「犬鳴豚の角煮重 泉佐野魚介のちゃんぽん」とウーロン茶=5月10日午前、菊池康全撮影

 永瀬九段は「勝ち蟹(かに)御膳」。ワタリガニの炊き込みご飯のほか、季節の野菜や魚介がふんだんに使われている。さらに、和テイストのスイーツ「花鳥木」もつけられた。

 1日目昼は「the泉佐野『勝つ』カレー」を頼んだ永瀬九段。2日連続で験を担ぎ、名人戦初勝利をめざす。

写真・図版
永瀬拓矢九段は「わたりがに料理 勝ち蟹御膳」「泉佐野市 花鳥木」とウーロン茶=5月10日午前、菊池康全撮影

11:30

豊島九段「攻めの構想まだ見えない」

 朝日新聞解説兼副立会人の豊島九段は、千日手模様から永瀬九段が▲7九角と引いて打開した局面について「あまり検討していませんでした。なぜ▲3五角と出なかったのかは謎です。(後手番になる)千日手が嫌だったのか、▲7九角で自信があったのか」と印象を語った。

 ▲7九角△5六歩に▲5八歩…

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