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大阪桐蔭―大体大浪商 二回表、大阪桐蔭の中西の投ゴロ野選の間に三塁走者の桑元(右)が生還。捕手中野=2025年5月11日、南港中央野球場、坂上武司撮影
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 春季近畿高校野球大阪府予選は11日、大阪市住之江区の南港中央野球場で準決勝があった。大阪桐蔭は大体大浪商を11―0(五回コールド)で破って2年ぶり、履正社は関大北陽を4―2(延長十一回タイブレーク)で下して3年ぶりの決勝進出を決めた。

 決勝は17日午後1時から南港中央野球場で予定されている。

主将で背番号1

 大阪桐蔭の主将で、背番号1の中野大虎投手が5回無失点と好投した。「0という数字はあくまで結果。まだまだこれから。夏に向けて仕上げていきたい」と言う。

 試合中にも球の握り方を変え、修正しながら投球するなど、試行錯誤を続ける。主将としてチームづくりも意識し、チーム打撃や守備練習にも入る。西谷浩一監督は「私たちが何もしなくていいキャプテン」と信頼を寄せる。

 決勝は17日。主将がめざすのは優勝のみだ。「秋は負けたこの府大会で、勝ちきりたい」

粘り見せた

 タイブレークの末に履正社に敗れた関大北陽。2年生の大鶴蓮音投手が六回まで無失点に抑えた。イニングを終えるたび、仲間からの「ナイスピッチャー!」の声を受けて「みんなの言葉で心が軽くなった」という。

 武器は変化球と直球の緩急。七回途中2失点で3年生の井上遼真投手にマウンドを託し、九回まで投げ抜く体力が課題だと反省する。

 敗れたが、昨秋はコールド負けを喫した履正社を相手に粘ることはできた。次こそリベンジしたい。「夏は三度目の正直」と意気込んだ。

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