岐阜市に初夏の訪れを告げる長良川鵜飼(うかい)が11日夜、開幕した。烏帽子(えぼし)と腰みの姿の鵜匠(うしょう)が、巧みな手縄(たなわ)さばきで鵜を操り、アユを追わせる。「ホウ、ホウ」と独特のかけ声が響く。鵜舟のかがり火が川面を照らし、周囲は幻想的な雰囲気に包まれた。
大阪・関西万博が開かれている「万博イヤー」。1300年以上続く伝統の漁を国内外の人たちに楽しんでもらおうと、市は観覧船のウェブ予約システムの多言語化を進めるなど、インバウンド(訪日客)の取り込みにも力を入れる。乗船客数9万人を目指す。
岐阜県関市の小瀬鵜飼もこの日夜、始まった。いずれも10月15日まで。