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 北陸新幹線の敦賀(福井)―新大阪の延伸計画をめぐり、東京都内で12日、「北陸新幹線建設促進大会」が開かれた。沿線府県の知事らが集い、早期開業を求める毎年恒例の会合だが、今年は緊張感に満ちた様相に一変した。延伸ルートについて、石川県と他の府県との意見の隔たりが如実になったからだ。

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 大会は石川や福井、京都など10都府県でつくる建設促進同盟会が主催し、国会議員や財界幹部らが参加した。

 「万が一大きな前提が崩れた場合には10年前に議論になった『米原ルート』も検討してほしい、との文言が入っている」

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北陸新幹線建設促進大会で石川県の馳浩知事が「(京都の)大変困難な課題をやはり解決するということ。まずここをクリアしないと、一歩先に進めない」などと訴えた。左端は福井県の杉本達治知事=2025年5月12日、東京都千代田区、中村建太撮影

 大会の中盤、石川県の職員が出席者らに1枚の文書を配布すると、同県の馳浩知事がそう説明した。文書は、2024年夏に採択された同県の県民会議の決議だった。

 関係者によると、石川県側は…

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