衆院会派「有志の会」の福島伸享氏(発言録)
私は「政権交代につながる二大政党」っていうのは幻想じゃないかと思っているんです。(衆院の)小選挙区比例代表並立制って、与党は自民党・公明党ががっちり(連携)して、野党は常に分裂している。野党第1党になったら自民党の批判票が入るから、そこそこ議席が取れて、逆にそこに安住しちゃって、政権交代の機運が巻き起こらないのが続いていると私は思うんです。
結局、今の小選挙区制だと、野党は、野党第1党になった途端にボーンとボーナスがつくんですよ。そうすると、ある野党は自民党に反対する意見を言うことで票を取ろうとします。ある野党は「いや、野党第2党、第3党でも手柄を立てればいい」と言って、失礼ながら日本維新の会さんとか国民民主党さん、サービス合戦でね、なんかの無料化だ、減税だってやっている。
今の状況で、国をトータルと見てどうか、って言ったら、私は決して良いことではなくて、小選挙区制の下、党の考えばかりを言う議員が増えたこともあってですね、日本の民主政治の機能が弱まっているんじゃないか。選挙制度と合わせて、この二大政党の幻想を終わらせたい。私は多党制の穏健な連立政権がいいと思っております。(衆院政治改革特別委員会で)