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大阪・関西万博会場内に描かれた、日本で過去に開かれた万博の公式キャラクターなどになった「こみゃく」たち。1970年大阪万博の「太陽の塔」が真ん中にいる=大阪市此花区、西晃奈撮影

 大阪・関西万博の会場のあちこちで見かける、公式キャラクター「ミャクミャク」の一部が分裂したようなデザイン。「こみゃく」と呼ばれ、来場者らの人気を集めている。愛くるしい見た目で姿を変化させ、遊具になったり文字になったり。でもこの子たちはいったい何者なのか――。

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こみゃくが変身したようにも見えるEXPO2025モニュメント。大阪・関西万博会場内の撮影スポットとして来場者にも人気だ=2025年4月25日午後5時50分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 4月末の平日夕方、会場西側のゲート付近の地面に描かれた「こみゃく」をスマホ撮影している人たちがいた。SNSで話題になっているのを見て好きになったという神戸市の女性フリーター(36)は「ぷよぷよしているし、色んな色がある。とにかく可愛い」と魅力を語る。会場中にいる「こみゃく」を全て写真に収めたいという。

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大阪・関西万博会場内で「鳥獣戯画」風のウサギとカエルになった「こみゃく」=大阪市此花区、西晃奈撮影

 X(旧Twitter)では、「鳥獣戯画」風のウサギとカエルになった「こみゃく」の画像投稿が8万いいねを集めた。1970年大阪万博の「太陽の塔」など、日本で過去に開かれた万博のレガシーや公式キャラクターになった集合絵は600万回表示される人気ぶりだ。

多様ないのちを「ポップなビジュアルに」

 一つひとつの姿が異なる「こみゃく」とは一体なんなのか。

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こみゃくが変身したようにも見えるEXPO2025モニュメントと、デザイン監修をした引地耕太さん=2025年5月9日午前10時43分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 万博会場のアートや音楽を担…

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