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朴明子さん
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それぞれの最終楽章 余命1年と言われて(1)

看護師・朴明子さん

 私は在日コリアン3世として、兵庫県尼崎市に生を受け、2歳から同県伊丹市で暮らしました。兄2人、妹1人の4人きょうだいです。穏やかで優しい父と、厳しくも真っすぐな母の6人家族でした。

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 18歳で結婚し神戸に住み、2人の子どもに恵まれました。出産時の担当看護師に憧れ、病院で助手として働きながら准看護師の資格を取得、続けて看護師の資格も取りました。27歳のときでした。子育てしながら勉強と仕事に明け暮れる毎日は、いま思い返しても必死でした。

 28歳のときに離婚、シングルマザーとしての生活が始まりました。「この子たちを守るために、私が強くならなければ」。そう決意し頑張りました。

 神鋼記念病院や神戸市立医療…

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