トヨタ自動車は21日、多目的スポーツ車(SUV)「RAV4(ラブフォー)」の新型車を公開した。RAV4は、同社が2024年に販売した車の1割を占める世界戦略車で、モデルの更新は19年以来6年ぶり。ソフトウェアを更新して機能を高める次世代車の量産に向けた先駆けとも位置付ける。国内では25年度内に発売する。
21日、都内で新車発表会が開かれた。新型RAV4は、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の2タイプで、ガソリン車はない。PHVの電気での航続距離は5割以上のびて150キロ。加速性能や悪路での走り心地も向上させた。
ソフトウェアには、自社開発した車載向け基本ソフト「アリーン」を初めて採用した。走行データを集めて自動運転や運転支援システム、車内エンタメの機能向上までのスピードを早められる。
ソフトを更新することで走行や安全など機能を高められる次世代車「SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)」の普及に向けて、トヨタは「アリーン」をほかの車種にも広げていく考えだ。
販売実績の半分以上が北米 関税も影響か
RAV4は1994年に初代…