Smiley face
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右手に巻かれた大阪・関西万博の迷子防止用のリストバンド=大阪市此花区、松浦祥子撮影
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夢洲から

 大阪・関西万博は3歳以下は入場が無料だ。5月の休日に1歳半の娘をベビーカーに乗せ、訪れた。

 まず向かったのは「迷子/ベビーセンター」。公式キャラクターのミャクミャクが描かれた迷子防止のリストバンドがもらえる。QRコードから情報を登録し、迷子になった場合も保護者と連絡がとれる仕組みだ。

 5色の中からピンク色を選んだ娘は大喜びで、何度も「見て」と、バンドを指さしていた。

 ドイツ館は、ベビーカーの子ども連れ向けに整理券が配られ、列に並ばずにベンチに座って待つことができた。でもやはり、並ばなくては入れないパビリオンもある。

 娘にお弁当を食べさせながら並んだヨルダン館は、待ち時間が約50分。やっとの思いでたどり着いた館内の「砂漠」は、素足で歩くとさらさらとしていて気持ちよかったが、娘は慣れない感触に苦い表情だった。

 一方で娘の心を捉えたのは、よじのぼって遊べるミャクミャク柄の遊具。のぼっては滑りを繰り返し、あっという間に1時間。周りにも、我が子を遊具から引き離すのに苦労している親たちの姿があった。

 やはりパビリオンより遊具か。次の週末は、近場の公園に行こうと決めた。

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 世界中の人々が集まり、連日多彩なイベントが開かれる大阪・関西万博。会場の夢洲(ゆめしま)で取材に駆け回る記者たちが、日々のできごとや感じた悲喜こもごもを伝えます。

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