6月3日の韓国大統領選に向け、進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)前代表の陣営で外交政策立案を中心的に担う国会議員の魏聖洛(ウィソンラク)氏が、朝日新聞のインタビューに応じた。選挙対策委員会の北東アジア平和協力委員長を務める魏氏は、対外政策の基本として「堅固な韓米同盟」「韓日間の持続的な協力関係発展」などを挙げた。
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――李氏の対外政策の基本的な方向性は何でしょうか。
「堅固な韓米同盟」「韓日間の持続的な協力関係発展」「韓米日協力」が、李氏の考える外交の出発点であり、基本軸です。韓国はいま、中国、ロシアとの関係が最悪で、北朝鮮との南北関係も緊張が激化している。先ほど挙げた基本軸のもとで、これらの国との関係もよく管理していかなければならないと思います。
――李氏が大統領になった場合、日韓関係はどうなるでしょうか。
尹錫悦(ユンソンニョル)政権の外交政策は間違っていた点もありますが、日本との関係を発展させ、改善したことは評価しており、私たちもこれまで協力してきた基本的な枠組みは続けていこうと考えています。
中国が米国と対立し、ロシアもウクライナ侵攻以降、西側と対立関係にある。北朝鮮の核・ミサイルの脅威も高まっており、こうした情勢の流れは私たちがより日本との協力をするように求めています。これは時代の流れであり、時代的な要求だと思います。
■歴史問題への対応は
日本国内では尹政権に対する…