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「国内産ブレンド米」としてスーパー店頭に並ぶ備蓄米=2025年5月21日、長野市篠ノ井杵淵のA・コープファーマーズ南長野店、志村亮撮影

 政府が放出中の備蓄米が、店頭で買えるようになってまもなく2カ月となる。割安とあって売れ行きは好調。ただし期待される他のコメ価格も抑える効果はまだないという。

 長野市篠ノ井杵淵にある農協系のスーパー「A・コープファーマーズ南長野店」。21日午前9時半の開店直後のコメ売り場には「国内産ブレンド米」と表示された備蓄米の袋が積まれていた。5キロで税込み3229円。県産の「風さやか」や「あきたこまち」の同4201円より1千円弱安い。

 運営する長野県A・コープの樽田博儀さんは「ひとりでも多くの人に届けるための価格設定。もうけようとはしていない」と言う。4月11日の販売開始以降よく売れている。一方、高止まりが続く他の主食用米の価格を押し下げる気配は今のところ「ないです」。県産の「コシヒカリ」は、5キロが税込み4417円で売られていた。

 JA全農長野によると、県内…

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