Smiley face

【動画】東京・六本木にあるディスコ「マハラジャ六本木」で開かれたシニア婚活パーティー=富永鈴香記者撮影

 頭上のミラーボールが回転しながら、艶(あで)やかに光を散らす。

 今年4月29日、昭和の日。東京都港区のディスコ「マハラジャ六本木」はバブル時代さながらに熱気に満ちていた。

 集まったのは、50~60代の男女約100人。参加者はあの頃と同じように、出会いを求めていた。

 背中がざっくりあいたノースリーブのワンピースに、網タイツをはく女性。黒いハットをかぶり、首に赤いスカーフを巻く男性。肩を寄せ合って話し込む男女の姿もある。

写真・図版
ディスコ「マハラジャ六本木」で、懐かしの音楽に合わせて踊る50~60代の男女。シニア婚活パーティーに参加した=2025年4月29日午後5時32分、東京都港区六本木、富永鈴香撮影(画像の一部を加工しています)

 DJが爆音で刻んだリズム。体をすり合わせるように踏んだステップ。会場の端には、1人の男性が、滝のように流れる汗をタオルで拭った。

 「あっつ。更年期なので効くね~」

   ◇

 開かれていたのは、婚活サービス大手「IBJ」(東京都新宿区)が企画した「シニア婚活」のパーティー。今回の企画では、参加者にとってなじみがあり、懐かしんでもらえるようディスコを会場にしたという。

写真・図版
シニア婚活パーティーでは、グループトークがあり参加者同士で会話を楽しんだ=2025年4月29日午後4時21分、東京都港区六本木、富永鈴香撮影(画像の一部を加工しています)

 会場には全17テーブルが用意され、それぞれのテーブルで名前や出身、趣味などを話し合う。

 一定時間が経つと、司会の合図でメンバーを入れ替え、またグループトークがはじまる。その合間に「ダンスタイム」が設けられていた。

国会見学に、藍染め体験で出会いも。多様化し、活況のシニア婚活市場をまとめました。

なぜ参加? 求める相手の理想も変化

 「タイムスリップしたくて来…

共有