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ウェブカメラの前にたち、韓国の児童に自己紹介する埼玉県春日部市立牛島小学校の児童ら=2025年5月20日、春日部市、伊藤悟撮影

 埼玉県春日部市立牛島小学校の4年生約60人が、韓国の小学生と交流する「日韓ペンパルプロジェクト」に取り組んでいる。オンラインで対面するなどし、互いの文化を学び合う試みだ。

 加賀谷徳之校長が、「日本の小学校と交流したい」という韓国側の要望を知人の中学教諭から相談され、実現を決めた。「小さなころから、多様性や国際性の理解につなげてほしい」という。

 総合学習の授業の一環。12月までに、3回のオンライン授業を含む20回の授業を計画している。日本や住む街の文化を伝え、相手の文化や関わり方を学ぶという。

 相手は、首都ソウル近郊の金浦市にある向山小の3年生。20日、パソコンの会議システムを通じて初のオンライン対面を果たした。

 1人ずつウェブカメラの前にたち、互いに英語で自己紹介。趣味や好きなことなどを伝えた。向山小の児童が「さよなら」「ありがとうございます」などと片言の日本語を披露すると、牛島小の児童からは拍手が起こった。牛島小の児童が富士山や大谷翔平選手を紹介し、向山小の児童がゲームの「マインクラフト」が好きだと話すと、互いに歓声が上がった。

 今後は、春日部市や埼玉県の名所や特産品などを地図やスライドにまとめて、韓国側に伝える予定という。工藤那奈子さん(9)は「緊張したが、韓国の子たちが思っていたよりも優しくてうれしかった。日本の良いところを、伝えられるように勉強したい」と話した。

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