ロシア軍は24日夜から25日朝にかけて、ウクライナに2夜連続となる大規模な攻撃を仕掛けた。ウクライナ空軍によると、ドローン(無人機)はおとり機を含めて298機、ミサイルは69発が飛来した。
今回の攻撃は2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、最大規模とみられる。
ゼレンスキー大統領や当局によると、攻撃は30以上の自治体に及び、少なくとも計12人が死亡。非常事態庁は、中西部ジトーミル州で8歳、12歳、17歳の子ども3人が死亡したと報告した。
死者は他にも、キーウ州4人▽中西部フメリニツキー州4人▽南部ミコライウ1人がそれぞれ確認されている。
25日に市の祝日「キーウの日」を迎えた首都でも、空襲警報が6時間以上発令され、当局によると、25日午前10時半(日本時間同午後4時半)時点で11人が負傷した。大学寮も被害を受けたという。
ゼレンスキー氏はSNSで「世界は週末の休みを取っているかもしれないが、戦争は週末であろうが平日だろうが続く」と指摘。「米国の沈黙、世界の沈黙は、プーチン(ロシア大統領)を勇気づけるだけだ」と制裁強化を訴えた。