熊本県が、女性職員に対し、卵子の量の目安を測る事業を計画している。結婚や妊娠前から自分の健康や将来を考えるようにうながす「プレコンセプションケア(プレコン)」と呼ばれる取り組みの一環で、血液を調べることで卵巣内に残る卵子数の目安がわかるとされる。県は「新たな少子化対策のモデル事業として試行したい」という。
検査はAMH(抗ミュラー管ホルモン)というホルモンの値を調べる。残る卵子の量の目安を推計しても、妊娠のしやすさはわからないが、専門の医師のアドバイスを受けられ、不妊治療の方針を検討する材料に使われる。
各地の自治体で希望者にAMH検査の費用を助成する事例があるが、県は「少子化対策としてどれだけ効果があるか不透明」として、まず県職員を対象にした検査で、結婚や出産への意識がどう変わるかをつかみたいとしている。
4月下旬に開かれた県議会の…